Bibliographical introduction to major literature on art education in Japan
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Bibliographical notes list on key literature on art education in japan
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2006年8月5日に、「神奈川県造形教育をもりあげる会(通称:もりあげの会)第50回記念大会が横浜市で開催された。 会の発足は1957年(昭和32年)藤沢市片瀬である。全国的に民間教育運動隆盛期であり、県内の美術教育者の間でも造形教育を盛り上げようという機運の高まりがあったのだろう。 この会の特色は、幼・保・小・中・高・大学、そして画塾を含めた美術教育の指導者が一体となり、総合的に造形教育を論じ合うところにあった。創立当時の基本理念は「造形科」の実現である。 毎月の例会を重ね、年一度の夏の大会には、県内から自主的に300人以上が集まる民間団体として、現在もその熱気を維持している。 本書は「もりあげの会」25周年を記念して刊行されたものである。すでに現代用語となっている「造形あそび」「基礎基本」「生きる力」「変化する社会」等が原稿や座談会記録の中で共通語として用いられている。「造形的な表現行為による教育」が参加者の間では一般化し、「未来に生きる造形」について熱く語られていたことが窺える。 刊行時の会長はじめ、著者の幾人かはすでに故人であるが、現在へと続く美術教育研究のうねりの中に、しっかりと研究の足跡が生きていることを実感させる書である。 おそらく、50周年記念誌も企画されていることと思われる。「造形科」について、その四半世紀を本書との比較の中で見てみたい。
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